2012年03月07日
青い炎を灯せ37
明江は長屋王の顔を見ながら21世紀を思い出した。もうすっかり忘れてしまったが、高校の歴史の授業で荘園をならったことを思い出した。余裕のある貴族が開墾した土地を所有して行く過程で公地公民がくずれていく。おぼろげながらそんな内容を思い出した。
「皇后様。どうかされましたか」
長屋王が明江をのぞきこんだ。思い出していたのをふさぎこんだと勘違いしたんだろうか。
「いえ。なんでもありません。今、天子様は薬師寺の前にお寺を建てるつもりでいます。昨日の会議でも長屋王は反対していましたが、あれはどうなんでしょう」
明江の言葉に長屋王は薄い笑いをうかべた。
「皇后様に考えていただければ幸いです。天子様はある意味正しいことを言われています。み仏の教えは国を救うものであり、唐はこの国より進んでいます。そして、今、唐から来ていただいているのは、玄奘三蔵というそれは立派なお坊さんです」
「玄奘三蔵?」
明江は口の中でくりかえして、頭の中は21世紀にマンガで見た孫悟空を浮かべた。長屋王が話を続ける。
「今は薬師寺にいらっしゃいます。お会いになりますか」
長屋王の言葉に明江はもちろんうなずいた。
「皇后様。どうかされましたか」
長屋王が明江をのぞきこんだ。思い出していたのをふさぎこんだと勘違いしたんだろうか。
「いえ。なんでもありません。今、天子様は薬師寺の前にお寺を建てるつもりでいます。昨日の会議でも長屋王は反対していましたが、あれはどうなんでしょう」
明江の言葉に長屋王は薄い笑いをうかべた。
「皇后様に考えていただければ幸いです。天子様はある意味正しいことを言われています。み仏の教えは国を救うものであり、唐はこの国より進んでいます。そして、今、唐から来ていただいているのは、玄奘三蔵というそれは立派なお坊さんです」
「玄奘三蔵?」
明江は口の中でくりかえして、頭の中は21世紀にマンガで見た孫悟空を浮かべた。長屋王が話を続ける。
「今は薬師寺にいらっしゃいます。お会いになりますか」
長屋王の言葉に明江はもちろんうなずいた。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 09:21│Comments(0)