2013年03月28日
ひらひら村の夕日46
裕子の店に若い女がやってきた。いっしょにショッピングセンターに行った女の息子の彼女である。
「裕子さん。お願いします」
女はにこにこして座った。裕子はテーブルに布を敷いてカードをシャッフルした。
「明日、私の親に会うんだよ。ここまで来たのも裕子さんのおかげ」
女は笑いながら、カードを引いた。オオカミのカードが出てきた。エネルギーの塊、なにがあってもすすむという決意の意味がある。
「やっと、決心がついてきたわね。誰に邪魔されようと進むって感じ」
裕子はにやりとして顔をのぞきこんだ。女もうなずく。
「ほんと、そんな感じよ。なんか、彼のお母さんに会ってから、もう何も怖くないって感じ」
裕子が言ったところで、女の携帯が鳴った。女は裕子に目でわびてから電話に出た。話していくうちに顔がくもっていく。最後は小さくわかった。と言って電話を切った。
「ごめん。裕子さん。カードどころじゃなくなった。帰るわ」
そういって、店を出ていく。裕子はあわてて後をおった。
「ちょっと待ってよ。どうしたのかぐらい教えてよ」
追いかけながら声をかけても、女は振り向きながら頭をさげたままで去ってしまった。
わけが分からず店にもどって、裕子は部屋と布をかたずけ始めた。
携帯が鳴って、ショッピングセンターで会った男の名が表示された。無視していると、しばらくしてまた鳴った。3度目でしかたなく出た。
「もう、いいかげんにして。この前のことは忘れてください」
裕子が言うと、別の聞きなれない男の声がした。
「あなたが、カード占い師の裕子さんか。なかなかの玉だな。これから、そちらにいく」
そこで電話が切れた。わけも分からず立ち尽くしているうちに三人の男が現れた。真ん中はショッピングセンターの男だった。うつむき加減で裕子を目を合わせようともしない。
「裕子さん。お願いします」
女はにこにこして座った。裕子はテーブルに布を敷いてカードをシャッフルした。
「明日、私の親に会うんだよ。ここまで来たのも裕子さんのおかげ」
女は笑いながら、カードを引いた。オオカミのカードが出てきた。エネルギーの塊、なにがあってもすすむという決意の意味がある。
「やっと、決心がついてきたわね。誰に邪魔されようと進むって感じ」
裕子はにやりとして顔をのぞきこんだ。女もうなずく。
「ほんと、そんな感じよ。なんか、彼のお母さんに会ってから、もう何も怖くないって感じ」
裕子が言ったところで、女の携帯が鳴った。女は裕子に目でわびてから電話に出た。話していくうちに顔がくもっていく。最後は小さくわかった。と言って電話を切った。
「ごめん。裕子さん。カードどころじゃなくなった。帰るわ」
そういって、店を出ていく。裕子はあわてて後をおった。
「ちょっと待ってよ。どうしたのかぐらい教えてよ」
追いかけながら声をかけても、女は振り向きながら頭をさげたままで去ってしまった。
わけが分からず店にもどって、裕子は部屋と布をかたずけ始めた。
携帯が鳴って、ショッピングセンターで会った男の名が表示された。無視していると、しばらくしてまた鳴った。3度目でしかたなく出た。
「もう、いいかげんにして。この前のことは忘れてください」
裕子が言うと、別の聞きなれない男の声がした。
「あなたが、カード占い師の裕子さんか。なかなかの玉だな。これから、そちらにいく」
そこで電話が切れた。わけも分からず立ち尽くしているうちに三人の男が現れた。真ん中はショッピングセンターの男だった。うつむき加減で裕子を目を合わせようともしない。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 17:13│Comments(0)