2013年10月13日
ひらひら村の夕日71
「それはね、あなた、自分の頭だけで動いた結果ね」
裕子は冷たく言い放った。元夫は小さくなって見上げる。一度何か言いたげに裕子を見たがまた下を向いた。裕子は少し口調を柔らかくした。
「あのね。結婚した相手の女性のこと好き?」
口にしながら裕子の胸からチリチリと音がする感じがした。どこかでまだ好きなんだろうか? 心の中で思ってすぐに打ち消した。
「そりゃあ、好きだよ」
元夫は遠慮がちに顔を上げた。裕子の目が少し意地悪になる。
「それってさあ、あなたにとって、都合のいいところは好きってことじゃない?」
元夫は裕子の目をじっと見た。そして切なそうに一度顔を下げた。
「裕子といた時のことを言ってるのか?」
元夫は顔をあげないまま声をしぼりだした。裕子はちょっと反省した。八つ当たりになったかなあと思った。
「ごめん。ちょっと言い方意地悪だったね。もうちょっとわかりやすく言うね」
裕子はここで一度、言葉を切った。しばらく宙をにらんで考える。そして口を開いた。
「あなたはね、ちゃんと相手のこと考えているつもりかも知れないけど、ぜんぜん相手を見ていない。そう思わない?」
元夫はうつむいたままで首を振った。裕子は言葉を続けた。
「もしも、相手に子どもがいなかったらって思っているでしょ」
ここで、元夫は顔をあげた。裕子を見て首を小さく振った。
「責めてるんじゃないの。思ってもいいのよ。だけど、そこで、奥さんの心を見て。母親と一人の女として揺れている切ない心を見て。そうしたら、あなたもう少し大きな心で見られない? 奥さんのこと」
裕子の言葉を聴き終わって、元夫の目に涙が流れた。それから、妻のこと子どものことが堰を切ったように夫の口からこぼれでた。裕子は一つずつ頷いて聞いた。
それが終わると、元夫をじっと見てカードを広げた。
裕子は冷たく言い放った。元夫は小さくなって見上げる。一度何か言いたげに裕子を見たがまた下を向いた。裕子は少し口調を柔らかくした。
「あのね。結婚した相手の女性のこと好き?」
口にしながら裕子の胸からチリチリと音がする感じがした。どこかでまだ好きなんだろうか? 心の中で思ってすぐに打ち消した。
「そりゃあ、好きだよ」
元夫は遠慮がちに顔を上げた。裕子の目が少し意地悪になる。
「それってさあ、あなたにとって、都合のいいところは好きってことじゃない?」
元夫は裕子の目をじっと見た。そして切なそうに一度顔を下げた。
「裕子といた時のことを言ってるのか?」
元夫は顔をあげないまま声をしぼりだした。裕子はちょっと反省した。八つ当たりになったかなあと思った。
「ごめん。ちょっと言い方意地悪だったね。もうちょっとわかりやすく言うね」
裕子はここで一度、言葉を切った。しばらく宙をにらんで考える。そして口を開いた。
「あなたはね、ちゃんと相手のこと考えているつもりかも知れないけど、ぜんぜん相手を見ていない。そう思わない?」
元夫はうつむいたままで首を振った。裕子は言葉を続けた。
「もしも、相手に子どもがいなかったらって思っているでしょ」
ここで、元夫は顔をあげた。裕子を見て首を小さく振った。
「責めてるんじゃないの。思ってもいいのよ。だけど、そこで、奥さんの心を見て。母親と一人の女として揺れている切ない心を見て。そうしたら、あなたもう少し大きな心で見られない? 奥さんのこと」
裕子の言葉を聴き終わって、元夫の目に涙が流れた。それから、妻のこと子どものことが堰を切ったように夫の口からこぼれでた。裕子は一つずつ頷いて聞いた。
それが終わると、元夫をじっと見てカードを広げた。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 21:43│Comments(0)
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