2011年06月28日
友引ツーリングくらぶ(三河三山)
しらみやは行き先も告げずに走り出した。村鬼が目で梨花に指し示す。ついていけと言うことらしい。康平はあわてて後ろに乗ってシートに後ろにしがみついた。大きな音で体がゆれた。春に自転車を二人乗りしたときとは逆の形で、梨花を感じる。ちょっとくすぐったくて照れたたけど、気分は悪くない。
「なかなか、かっこいいぞ」
村鬼のオープンカーが追い越していく。梨花は右手を離してピースした。
四人は、国道を北に走って本宮山のスカイラインへ入った。急なカーブを曲がるたびに梨花が大声で康平に指示を出す。しっかりとシートにしがみつきながら重心を梨花にあわせてずらす。半分くらい登るころには少しなれてきて、そうするとなんだか梨花と一体になったような錯覚があった。
「いももあれも ひとつなれかも みかわなるだな」
康平はひとりごとを言った。登るにしたがって風が冷たくなってうぐいすの谷渡りも聞こえてきた。
山頂に着くと、まず砥鹿神社の奥の院にお詣りした。それから、村鬼が先頭に立って鏡岩へいった。人の背ほどもある草を分けてたどり着くと小型の車くらいの岩が現れた。
パラボラアンテナみたいに丸くへこんだ岩で、その前だけ木がなくて豊川、照山のしらみや達が誘拐されたマンションが見えた。その向こうにはるか石巻山の頭が見えた。
「やっぱり、石巻山を向いてる」
梨花が言って、康平がうなずいた。
「あそこのマンションに閉じこめられたんだよな」
しらみやがつぶやいて、村鬼は苦笑した。
スカイラインをおりると、友引ツーリングくらぶの鬼村が合流して鳳来寺山へ向かった。パークウエイの駐車場に集まって山頂をめざした。山頂には本宮山より少し大きめの鏡岩があって南に向いていた。
五人は山を下りて石巻山へ向かった。石巻山は康平の提案で下から登ることになった。
村鬼は本宮山と鳳来寺山の鏡岩は先に確認していたが、石巻山のダイダラボッチの足跡は康平が知っているということで、康平の案内だった。
「だいだらぼっちの足跡って、山頂だよね。だいぶかかるかな」
しらみやが少し疲れたのか弱った声をだした。
「いえ。あのう。山頂じゃなくて、ちゅうふくですよ」
康平は軽く答えた。
「ちょっと待って。本宮山から見えてたの石巻山の頂上だけじゃなかった?」
梨花が足を止めた。
「そう言えば、照山のマンションが間にあったなあ」
しらみやがぽつりと言った。
「おい。もしかしたら、大津の皇子の怨霊が悪社長にマンションを建てさせた目的って、三河三山の光のネットワークを遮ることじゃないのか?」
村鬼が叫んで、走るように山を登りだした。康平もあとを追って「ダイダラボッチの足跡」までついた。
「やっぱり」
村鬼がさけんだ。本宮山を指さす。間にはマンションがあって本宮山の山頂は見えなかった。顔を見あわせる村鬼と康平に梨花達が追いついてきた。そこで地震が起こった。
「おまえたち。よくそこまで気づいたな。だがここまでだ。夏至の光を遮ってから明日で二回目の夏至だ。いよいよ私が表にでるばんだ」
五人が見あげた空に血にまみれた大津の皇子が巨大にうかんだ。
「なかなか、かっこいいぞ」
村鬼のオープンカーが追い越していく。梨花は右手を離してピースした。
四人は、国道を北に走って本宮山のスカイラインへ入った。急なカーブを曲がるたびに梨花が大声で康平に指示を出す。しっかりとシートにしがみつきながら重心を梨花にあわせてずらす。半分くらい登るころには少しなれてきて、そうするとなんだか梨花と一体になったような錯覚があった。
「いももあれも ひとつなれかも みかわなるだな」
康平はひとりごとを言った。登るにしたがって風が冷たくなってうぐいすの谷渡りも聞こえてきた。
山頂に着くと、まず砥鹿神社の奥の院にお詣りした。それから、村鬼が先頭に立って鏡岩へいった。人の背ほどもある草を分けてたどり着くと小型の車くらいの岩が現れた。
パラボラアンテナみたいに丸くへこんだ岩で、その前だけ木がなくて豊川、照山のしらみや達が誘拐されたマンションが見えた。その向こうにはるか石巻山の頭が見えた。
「やっぱり、石巻山を向いてる」
梨花が言って、康平がうなずいた。
「あそこのマンションに閉じこめられたんだよな」
しらみやがつぶやいて、村鬼は苦笑した。
スカイラインをおりると、友引ツーリングくらぶの鬼村が合流して鳳来寺山へ向かった。パークウエイの駐車場に集まって山頂をめざした。山頂には本宮山より少し大きめの鏡岩があって南に向いていた。
五人は山を下りて石巻山へ向かった。石巻山は康平の提案で下から登ることになった。
村鬼は本宮山と鳳来寺山の鏡岩は先に確認していたが、石巻山のダイダラボッチの足跡は康平が知っているということで、康平の案内だった。
「だいだらぼっちの足跡って、山頂だよね。だいぶかかるかな」
しらみやが少し疲れたのか弱った声をだした。
「いえ。あのう。山頂じゃなくて、ちゅうふくですよ」
康平は軽く答えた。
「ちょっと待って。本宮山から見えてたの石巻山の頂上だけじゃなかった?」
梨花が足を止めた。
「そう言えば、照山のマンションが間にあったなあ」
しらみやがぽつりと言った。
「おい。もしかしたら、大津の皇子の怨霊が悪社長にマンションを建てさせた目的って、三河三山の光のネットワークを遮ることじゃないのか?」
村鬼が叫んで、走るように山を登りだした。康平もあとを追って「ダイダラボッチの足跡」までついた。
「やっぱり」
村鬼がさけんだ。本宮山を指さす。間にはマンションがあって本宮山の山頂は見えなかった。顔を見あわせる村鬼と康平に梨花達が追いついてきた。そこで地震が起こった。
「おまえたち。よくそこまで気づいたな。だがここまでだ。夏至の光を遮ってから明日で二回目の夏至だ。いよいよ私が表にでるばんだ」
五人が見あげた空に血にまみれた大津の皇子が巨大にうかんだ。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 10:37│Comments(0)