2011年07月27日
海の道(仮題)11
「疑いたくはないが、この小刀がそなたの船から出てきたと言うことは、そなたの中に何か良くない思いがあるのか」
大津の皇子は静かに言った。
「そのようなことはありません」
村国は大津の皇子を見た。大津の皇子は一瞬で目をそらして村雄を見た。
「この小刀で私の首を切るつもりであったな」
大津の皇子の言葉に村国は、目を見ひらいて首をふった。村雄も横から村国を見た。
大津の皇子はたたみかけるように言葉を続ける。
「そなたたち、兄弟の心ははっきり分かった。村雄は仲間になれると思ったが残念だ」
村雄と村国をじゅんににらみつけた。村雄があわてる。
「とんでもございません。私は大津の皇子さまのお力になれます」
村雄が兄の村国をにらみつける。村国は首をふった。
「では、心に裏表がないことを今ここで見せてほしい」
大津の皇子は、村雄に小刀を渡した。村雄は受け取って村国に迫っていく。村国の後ろは海、まわりは大津の皇子の手下が囲んでいる。村国は1歩1歩下がっていく。足の先が海に入った。
「大津の皇子様~」
はるか海の彼方から声が聞こえた。瀬戸内に浮かぶ島のかげから小舟が現れた。麻績の王たちが乗った船らしい。
「大津の皇子様。私は決心がつきました。謀反人と呼ばれようとかまいません」
ここまで聞いて、大津の皇子の顔がかがやいた。麻績の王が味方についてくれると思ったのである。
麻績の王が言葉を続ける。
「私は、あなたと戦うことにしました。お許しください」
言葉といっしょに1本の矢が飛んできた。大津の皇子の足下にささる。まわりのいた者たちが1歩後ずさる。その隙に村国は船に乗りこぎだした。後を追いかけようとする者たちに麻績の王の乗った船から矢が何本も飛んだ。
村国は麻績の王の船に近づくといっしょに沖合に出ていった。
大津の皇子は静かに言った。
「そのようなことはありません」
村国は大津の皇子を見た。大津の皇子は一瞬で目をそらして村雄を見た。
「この小刀で私の首を切るつもりであったな」
大津の皇子の言葉に村国は、目を見ひらいて首をふった。村雄も横から村国を見た。
大津の皇子はたたみかけるように言葉を続ける。
「そなたたち、兄弟の心ははっきり分かった。村雄は仲間になれると思ったが残念だ」
村雄と村国をじゅんににらみつけた。村雄があわてる。
「とんでもございません。私は大津の皇子さまのお力になれます」
村雄が兄の村国をにらみつける。村国は首をふった。
「では、心に裏表がないことを今ここで見せてほしい」
大津の皇子は、村雄に小刀を渡した。村雄は受け取って村国に迫っていく。村国の後ろは海、まわりは大津の皇子の手下が囲んでいる。村国は1歩1歩下がっていく。足の先が海に入った。
「大津の皇子様~」
はるか海の彼方から声が聞こえた。瀬戸内に浮かぶ島のかげから小舟が現れた。麻績の王たちが乗った船らしい。
「大津の皇子様。私は決心がつきました。謀反人と呼ばれようとかまいません」
ここまで聞いて、大津の皇子の顔がかがやいた。麻績の王が味方についてくれると思ったのである。
麻績の王が言葉を続ける。
「私は、あなたと戦うことにしました。お許しください」
言葉といっしょに1本の矢が飛んできた。大津の皇子の足下にささる。まわりのいた者たちが1歩後ずさる。その隙に村国は船に乗りこぎだした。後を追いかけようとする者たちに麻績の王の乗った船から矢が何本も飛んだ。
村国は麻績の王の船に近づくといっしょに沖合に出ていった。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 08:07│Comments(0)