2011年09月05日
現代へと続く海の道(仮題)14
白宮と荒川はパレットを組んである上に乗って上へとのばしてく。幅は8mくらいで高さ3mくらい、ベニヤ板を貼ると壁ができた。
「これで、裏にも板を貼れば小屋ができるな」
荒川は出来上がったようにうれしそうだった。
「あのう、子どものころやった秘密基地を思い出しました」
白宮も自然に笑いが浮かんできた。
「これじゃあ、全然秘密にならないけどな」
荒川は、全面に貼った板を指さした。8m×3mのモニュメントである。学校の外からでも見えるだろう。
「じゃあ、せめて、中に秘密の小部屋をつくりませんか」
「それは、子ども達が自分でつくった方がいい」
「材料と道具を残しておけばいいですね」
白宮が言って、荒川がうなずいたところで教頭先生がのぞきに来た。
「お世話になります。予算が少ないんで大変でしょう。足しになるかどうか分かりませんが、これも使えますのでお願いします」
直径15cmくらいの皮付き杉の丸太を出した。
「杉のいいにおいがしますね。使わせていただきます」
荒川は手にとって頭を下げた。
「まだたくさんあります。体育館のうらにおいてありますが、1本だけね、すごい大木があるんですよ」
教頭先生は両手で大木を抱く真似をした。白宮が医王寺で聞いたご神木のことらしい。白宮と荒川は見に行くことにした。教頭先生について行くと丸太の山と、直径2mもあるような大木の輪切りが横にしてあった。長さは7mくらいだろうか。ロングボディのトラックの荷台にあわせて切ったという。
教頭先生が帰って行くと、白宮は大木に耳を近づけた。なにか太古の記憶を持っていそうな気がする。医王寺の住職に聞いた話では樹齢1400年とか言っていた。
「おい。これ、なんだ?」
荒川が白宮を呼んだ。荒川が指さす先に木の皮の裂け目があって、光るものがのぞいている。動物の目玉のようにも見える。
「削ってみましょうか」
白宮はつめで皮をはがしていった。最初、直径1cmほどの玉が出てきた。透き通っていて真ん中に穴が開けてある。続けて皮をめくるとオタマジャクシのシッポのようになっている。
「これ、勾玉じゃないか。水晶だな」
荒川が言った。白宮の胸になにかなつかしい思いが浮かんだ。そしてアザがジンジンした。
「荒川さん。アザが」
白宮が言うと、荒川もアザをおさえてうなずいた。
「これで、裏にも板を貼れば小屋ができるな」
荒川は出来上がったようにうれしそうだった。
「あのう、子どものころやった秘密基地を思い出しました」
白宮も自然に笑いが浮かんできた。
「これじゃあ、全然秘密にならないけどな」
荒川は、全面に貼った板を指さした。8m×3mのモニュメントである。学校の外からでも見えるだろう。
「じゃあ、せめて、中に秘密の小部屋をつくりませんか」
「それは、子ども達が自分でつくった方がいい」
「材料と道具を残しておけばいいですね」
白宮が言って、荒川がうなずいたところで教頭先生がのぞきに来た。
「お世話になります。予算が少ないんで大変でしょう。足しになるかどうか分かりませんが、これも使えますのでお願いします」
直径15cmくらいの皮付き杉の丸太を出した。
「杉のいいにおいがしますね。使わせていただきます」
荒川は手にとって頭を下げた。
「まだたくさんあります。体育館のうらにおいてありますが、1本だけね、すごい大木があるんですよ」
教頭先生は両手で大木を抱く真似をした。白宮が医王寺で聞いたご神木のことらしい。白宮と荒川は見に行くことにした。教頭先生について行くと丸太の山と、直径2mもあるような大木の輪切りが横にしてあった。長さは7mくらいだろうか。ロングボディのトラックの荷台にあわせて切ったという。
教頭先生が帰って行くと、白宮は大木に耳を近づけた。なにか太古の記憶を持っていそうな気がする。医王寺の住職に聞いた話では樹齢1400年とか言っていた。
「おい。これ、なんだ?」
荒川が白宮を呼んだ。荒川が指さす先に木の皮の裂け目があって、光るものがのぞいている。動物の目玉のようにも見える。
「削ってみましょうか」
白宮はつめで皮をはがしていった。最初、直径1cmほどの玉が出てきた。透き通っていて真ん中に穴が開けてある。続けて皮をめくるとオタマジャクシのシッポのようになっている。
「これ、勾玉じゃないか。水晶だな」
荒川が言った。白宮の胸になにかなつかしい思いが浮かんだ。そしてアザがジンジンした。
「荒川さん。アザが」
白宮が言うと、荒川もアザをおさえてうなずいた。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 08:35│Comments(2)
この記事へのコメント
しらみやなんきん さま
夜中のコメント、お許し下さい。
気になって仕方がないのですが・・・フィクションだと云う事も承知の上なんですが・・・(笑)
豊川の河口近くの小学校って、津田小学校でも良いですか? 小さな小学校で、私が通っていた頃は、1学年1クラスでしたよ。
豊川を挟んで、反対側には「吉田方小学校」がありますし、もう少し河口の方へ行くと、「前芝小学校」もありますよね。
たぶん、しらみやさんは「どこでも・・・」と言われると思うのですが、私としては、母校の津田小学校をイメージしたいです(笑)
夜中のコメント、お許し下さい。
気になって仕方がないのですが・・・フィクションだと云う事も承知の上なんですが・・・(笑)
豊川の河口近くの小学校って、津田小学校でも良いですか? 小さな小学校で、私が通っていた頃は、1学年1クラスでしたよ。
豊川を挟んで、反対側には「吉田方小学校」がありますし、もう少し河口の方へ行くと、「前芝小学校」もありますよね。
たぶん、しらみやさんは「どこでも・・・」と言われると思うのですが、私としては、母校の津田小学校をイメージしたいです(笑)
Posted by なおさん
at 2011年09月05日 23:56

>なおさんさま
コメントありがとうございます。津田小で正解です。**小学校と伏せているのは、これから物語の中で学校が荒れていくシーンを入れるので遠慮しています。
それにしても、津田小の卒業生の方とは知りませんでした。7.8年前になりますが、落語をしに行ったことがあります。
コメントありがとうございます。津田小で正解です。**小学校と伏せているのは、これから物語の中で学校が荒れていくシーンを入れるので遠慮しています。
それにしても、津田小の卒業生の方とは知りませんでした。7.8年前になりますが、落語をしに行ったことがあります。
Posted by しらみやなんきん
at 2011年09月06日 08:56
