2011年10月03日
現代へと続く海の道(仮題)35
白宮は医者も驚くほど順調に回復した。一月ほどで退院することになった。片足には包帯を巻き、松葉杖はついていたが外に出るのは気分がいい。松葉杖を脇にはさみながら大きく伸びをした。風は気持ちいいがすれ違って行く人が、なんだか元気がない。ぼんやり見ていると、勢いよく走って来た車にクラクションを鳴らされた。あわててよけると、車はふらふらしながら通りすぎて電柱にぶつかった。
「だいじょうぶですか?」
白宮が声をかけて、ゆっくりながら様子を見に行こうとする所で声をかけられた。
「おーい。白宮さん。ごめん。遅くなった、仮釈放おめでとう」
荒川だった。車を横に止めると降りてきて、白宮を助手席に乗せた。
「すみません。タクシー呼ぼうと思ってたところです。助かりました」
白宮は頭を下げてから、電柱にぶつかっている車を指さした。運転していた人は降りて車のへこみを見ている。
「ケガはないみたいだね。よかった。このごろねえ、多いんだよ。へんなことが」
荒川は驚きもしないで、車を出しぶつかっているをさけて走り出した。
「へんなことって?」
「あのねえ、最近、大人がおかしくなっているんだ。さっきみたいに、交通事故起こしたり、歩いている人でもぼーっとしていたり、とにかく危ないんだ」
荒川は言いながら、道路をフラフラ歩いている大人をよけた。大通りに出ても、自転車や歩行者がフラフラ歩いていた。
「車乗るの、こわくなるよね」
荒川が言って、白宮がうなずいたところで白宮の家についた。荒川がいっしょに中へ入った。窓際の所に金属のラックが組んであってうすい布を敷いて、小物が置いてある。白宮はポケットからティッシュに包んだ水晶玉を出して置いた。エメラルドグリーンがきれいだった。
「そう言えば、鳳来寺の切り株から出てきた勾玉はどうした」
荒川が聞いた。
「あっ。ずっと、持ち歩いていたんだ。事故にあったときも、持ってたはずです」
白宮はあわてて荷物を探したが、勾玉は見つからなかった。
「だいじょうぶですか?」
白宮が声をかけて、ゆっくりながら様子を見に行こうとする所で声をかけられた。
「おーい。白宮さん。ごめん。遅くなった、仮釈放おめでとう」
荒川だった。車を横に止めると降りてきて、白宮を助手席に乗せた。
「すみません。タクシー呼ぼうと思ってたところです。助かりました」
白宮は頭を下げてから、電柱にぶつかっている車を指さした。運転していた人は降りて車のへこみを見ている。
「ケガはないみたいだね。よかった。このごろねえ、多いんだよ。へんなことが」
荒川は驚きもしないで、車を出しぶつかっているをさけて走り出した。
「へんなことって?」
「あのねえ、最近、大人がおかしくなっているんだ。さっきみたいに、交通事故起こしたり、歩いている人でもぼーっとしていたり、とにかく危ないんだ」
荒川は言いながら、道路をフラフラ歩いている大人をよけた。大通りに出ても、自転車や歩行者がフラフラ歩いていた。
「車乗るの、こわくなるよね」
荒川が言って、白宮がうなずいたところで白宮の家についた。荒川がいっしょに中へ入った。窓際の所に金属のラックが組んであってうすい布を敷いて、小物が置いてある。白宮はポケットからティッシュに包んだ水晶玉を出して置いた。エメラルドグリーンがきれいだった。
「そう言えば、鳳来寺の切り株から出てきた勾玉はどうした」
荒川が聞いた。
「あっ。ずっと、持ち歩いていたんだ。事故にあったときも、持ってたはずです」
白宮はあわてて荷物を探したが、勾玉は見つからなかった。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 08:58│Comments(0)