2011年10月04日
現代へと続く海の道(仮題)36 香坂の部屋
香坂の部屋である。テーブルをはさんで、大男が座っている。香坂は大型の水晶玉を見つめている。大男は手にした勾玉をじっと見ている。
「これ。いったいなんだろうな。あの白宮とかいう男、事故で気を失いそうになっても、ポケットの上から押さえていたもんな」
「石のことは、石に聞いてみる。あっ。たぶん、その石が大津の皇子を封じた石よ」
香坂が顔をあげた。目をかがやかせている。大男がどうして分かると言う顔をした。それを見て香坂が続ける。
「このまえ行った山が見えるの。大きな杉の木、その中にこの勾玉が隠されている」
香坂は笑顔になった。すると勾玉がゆれて黒い煙がのぼりはじめた。煙は大津の皇子の姿になって香坂の横に立った。
「おまえたち、なかなかがんばっておるな」
大津の皇子はゆったりと笑った。大男は腰をぬかしそうになった。床に倒れて声も上げられない。
「大津の皇子さま。あなたの言われたとおり、白宮を痛めつけました。それでこの勾玉を取ってきました。子どもたちのゲームは邪魔されましたが、まだ細々売れています。大人には眠れる枕をつくって、心を操れるようにしてあります」
香坂は立ち上がって大津の皇子にしなだれかかった。
「私は、そこに封じられているのだ。おかげで出てくることが出来た」
「じゃあ、あなたの世界になるのね」
香坂は甘えた声を出した。大男は仰向けに倒れたままだった。
「それが、そうもいかんのだ。私はある者のの魂といっしょにいるのだ。その者といっしょに勾玉の中にいる。それを解く鍵は五人が持っている小さな水晶玉なのだ」
大津の皇子が言ったところで強い風がふいた。チリを飛ばすように大津に皇子を消した。とたんに、香坂は首を押さえて倒れ込んだ。首には小さな魚のアザが出来ていた。
「これ。いったいなんだろうな。あの白宮とかいう男、事故で気を失いそうになっても、ポケットの上から押さえていたもんな」
「石のことは、石に聞いてみる。あっ。たぶん、その石が大津の皇子を封じた石よ」
香坂が顔をあげた。目をかがやかせている。大男がどうして分かると言う顔をした。それを見て香坂が続ける。
「このまえ行った山が見えるの。大きな杉の木、その中にこの勾玉が隠されている」
香坂は笑顔になった。すると勾玉がゆれて黒い煙がのぼりはじめた。煙は大津の皇子の姿になって香坂の横に立った。
「おまえたち、なかなかがんばっておるな」
大津の皇子はゆったりと笑った。大男は腰をぬかしそうになった。床に倒れて声も上げられない。
「大津の皇子さま。あなたの言われたとおり、白宮を痛めつけました。それでこの勾玉を取ってきました。子どもたちのゲームは邪魔されましたが、まだ細々売れています。大人には眠れる枕をつくって、心を操れるようにしてあります」
香坂は立ち上がって大津の皇子にしなだれかかった。
「私は、そこに封じられているのだ。おかげで出てくることが出来た」
「じゃあ、あなたの世界になるのね」
香坂は甘えた声を出した。大男は仰向けに倒れたままだった。
「それが、そうもいかんのだ。私はある者のの魂といっしょにいるのだ。その者といっしょに勾玉の中にいる。それを解く鍵は五人が持っている小さな水晶玉なのだ」
大津の皇子が言ったところで強い風がふいた。チリを飛ばすように大津に皇子を消した。とたんに、香坂は首を押さえて倒れ込んだ。首には小さな魚のアザが出来ていた。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 07:37│Comments(0)