2011年12月25日
居直り天女3
頭の上を銀色の固まりが通っていった。
「今の見た? 宇宙ステーションよ」
天女は首を後ろにまわした。思わずしがみついたら、手がおっぱいにあたってしまった。びっくりして手をひっこめたら、バランスをくずした。
「しっかりつかまっていてね」
天女はぼくの気持ちに気づいたのかどうか、明るい声でいった。
下に見える陸地が北に大きくくねって海が広がった。もう青森を越えて津軽海峡らしい。
「もうする北海道だけど、友だちの家はどのへん?」
天女が聞いた。
「小樽っていうとこらしい港町らしい」
ぼくが答えると、天女は右に大きく旋回して陸地に近づいていった。ぼくが細かい地名を言うと、両手を前に出してなにかやっている。小型のゲーム機みたいなものを見ている。
「それ、もしかして、ポータブルのカーナビ?」
ぼくはおそるおそる聞いてみた。まさかとは思ったけど・・・。
「そうよ。このまえ、テレビショッピングで買ったの」
天女が答えたところで町に降りた。レンガづくりの倉庫がならんで潮のにおいがした。天女はぼくを下ろすと物陰に隠れた。
「さっきの住所だとねえ、そこの角曲がってすぐの家みたい」
天女は顔だけのぞかせて指差した。手にはカーナビが握られている。
ぼくはうなずいてから角を曲がり新しい家の前にたった。表札に勇一の名前がある。思い切ってインターホンを押した。そしたらドアが開いて勇一が出てきた。
一瞬、時間が止まった。すべてがストップした気がした。
「和夫だよなあ。幻じゃないよなあ」
勇一は叫びながら飛び出してきて、ぼくの手をとった。
「今の見た? 宇宙ステーションよ」
天女は首を後ろにまわした。思わずしがみついたら、手がおっぱいにあたってしまった。びっくりして手をひっこめたら、バランスをくずした。
「しっかりつかまっていてね」
天女はぼくの気持ちに気づいたのかどうか、明るい声でいった。
下に見える陸地が北に大きくくねって海が広がった。もう青森を越えて津軽海峡らしい。
「もうする北海道だけど、友だちの家はどのへん?」
天女が聞いた。
「小樽っていうとこらしい港町らしい」
ぼくが答えると、天女は右に大きく旋回して陸地に近づいていった。ぼくが細かい地名を言うと、両手を前に出してなにかやっている。小型のゲーム機みたいなものを見ている。
「それ、もしかして、ポータブルのカーナビ?」
ぼくはおそるおそる聞いてみた。まさかとは思ったけど・・・。
「そうよ。このまえ、テレビショッピングで買ったの」
天女が答えたところで町に降りた。レンガづくりの倉庫がならんで潮のにおいがした。天女はぼくを下ろすと物陰に隠れた。
「さっきの住所だとねえ、そこの角曲がってすぐの家みたい」
天女は顔だけのぞかせて指差した。手にはカーナビが握られている。
ぼくはうなずいてから角を曲がり新しい家の前にたった。表札に勇一の名前がある。思い切ってインターホンを押した。そしたらドアが開いて勇一が出てきた。
一瞬、時間が止まった。すべてがストップした気がした。
「和夫だよなあ。幻じゃないよなあ」
勇一は叫びながら飛び出してきて、ぼくの手をとった。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 16:38│Comments(0)