2012年02月26日
青い炎を灯せ33
明江が清涼殿にもどると、女官があわててよってきた。大極殿で天皇が待っているという。大極殿といえば朝の会議の場所であり天皇の執務室である。明江は少し緊張しながら向かった。
「光明子様を天子様の皇后とする詔をいただく」
玉座のすぐ下にいた宇合がいつになく緊張した面もちで声をあげた。玉座を中心に左右に房前、麻呂、むち麻呂と藤原氏の主だった顔があり、その手前に舎人の親王の顔もあった。明江の頭の中で?マークがおどった。長屋王が呼ばれていない。左大臣だから天皇のつぎに位が高いはずである。
「あれ? 長屋王は?」
明江が宇合に聞くと、宇合は露骨にいやな顔をした。それから小声でいった。
「左大臣は、ご病気で欠席なさった」
そのまま話を続けようとする。明江が大声を上げた。
「ちょっと待ってよ。いいかげんなこといわないで。長屋王には、さっきまで会っていたのよ。病気なんかじゃなかった」
これには天皇はじめ宇合、房前、舎人の親王までうろたえてたがいの顔を見合った。
「つまりこの、長屋王はお忙しくて、お疲れのご様子が見えたのでお休みいただいたのだ」
宇合がいいわかがましく言った。明江が宇合の前までいって宇合をにらんだ。
「長屋王が反対するからでしょう。それで呼んでないんでしょう」
宇合は明江と目をあわさず、天皇を見た。天皇はうなずいて巻紙を広げながら声を上げた。
「藤原の不比等が娘、光明子を本日をもって、皇后とする」
それに合わせて、明江以外のみんながうやうやしく頭を下げた。こうして、明江は光明皇后と呼ばれる立場になった。
「光明子様を天子様の皇后とする詔をいただく」
玉座のすぐ下にいた宇合がいつになく緊張した面もちで声をあげた。玉座を中心に左右に房前、麻呂、むち麻呂と藤原氏の主だった顔があり、その手前に舎人の親王の顔もあった。明江の頭の中で?マークがおどった。長屋王が呼ばれていない。左大臣だから天皇のつぎに位が高いはずである。
「あれ? 長屋王は?」
明江が宇合に聞くと、宇合は露骨にいやな顔をした。それから小声でいった。
「左大臣は、ご病気で欠席なさった」
そのまま話を続けようとする。明江が大声を上げた。
「ちょっと待ってよ。いいかげんなこといわないで。長屋王には、さっきまで会っていたのよ。病気なんかじゃなかった」
これには天皇はじめ宇合、房前、舎人の親王までうろたえてたがいの顔を見合った。
「つまりこの、長屋王はお忙しくて、お疲れのご様子が見えたのでお休みいただいたのだ」
宇合がいいわかがましく言った。明江が宇合の前までいって宇合をにらんだ。
「長屋王が反対するからでしょう。それで呼んでないんでしょう」
宇合は明江と目をあわさず、天皇を見た。天皇はうなずいて巻紙を広げながら声を上げた。
「藤原の不比等が娘、光明子を本日をもって、皇后とする」
それに合わせて、明江以外のみんながうやうやしく頭を下げた。こうして、明江は光明皇后と呼ばれる立場になった。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 23:06│Comments(0)