2012年05月17日
青い炎を灯せ75
明江は自分のお腹をさすりながら三河丸に声をかけた。
「ねえ、もしもも、もしも天子様の命令で行けるとしたら三河に行きたい?」
明江の言葉に三河丸は目を合わせずにうなずいた。本気にしてないんだろう。またもし、本気にすればぬか喜びするだけで、後でがっかりして傷つくと思っているのだろうか。
「ごめん。へんなこと言ったね。忘れて」
明江は三河丸に謝りながら、ちょっと悲しくなった。お腹の子どもに21世紀を見せるそんなことをふと思っていたらしい。三河丸はいつもの笑顔を見せて帰っていった。
三河丸と入れ替わりに舎人の親王がやってきた。日本書紀の編纂で忙しかった彼は信楽に同行していない。大して期待もせずに三河丸のことを話してみた。
「皇后様。どうなるかは分かりませんが、ちょっとおもしろい話があります」
そう前置きして、舎人の親王は話し出した。日本全国に国分寺という寺を造る計画があるらしい。もちろん三河にも国分寺を建てることになる。その際の役人として誰かを派遣することにはなるので、三河丸を送り出してやることも出来るということだった。
明江は思わず身をのりだした。
「ねえ、もしもも、もしも天子様の命令で行けるとしたら三河に行きたい?」
明江の言葉に三河丸は目を合わせずにうなずいた。本気にしてないんだろう。またもし、本気にすればぬか喜びするだけで、後でがっかりして傷つくと思っているのだろうか。
「ごめん。へんなこと言ったね。忘れて」
明江は三河丸に謝りながら、ちょっと悲しくなった。お腹の子どもに21世紀を見せるそんなことをふと思っていたらしい。三河丸はいつもの笑顔を見せて帰っていった。
三河丸と入れ替わりに舎人の親王がやってきた。日本書紀の編纂で忙しかった彼は信楽に同行していない。大して期待もせずに三河丸のことを話してみた。
「皇后様。どうなるかは分かりませんが、ちょっとおもしろい話があります」
そう前置きして、舎人の親王は話し出した。日本全国に国分寺という寺を造る計画があるらしい。もちろん三河にも国分寺を建てることになる。その際の役人として誰かを派遣することにはなるので、三河丸を送り出してやることも出来るということだった。
明江は思わず身をのりだした。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 00:29│Comments(0)