2012年05月22日
青い炎を灯せ81
「唐のお坊さんから聞きました。るしゃな仏は、宇宙のすみずみまで照らす仏様です。見た人々を苦しみから救ってくれるはずです」
行基は明江をまっすぐに見た。明江は心の中で思った。
「それで、遠くからでも見えるように大きくしたのか。まあ、大仏も意味があったんだ」
宇合がどこかから現れて明江に口を出した。
「光明子。すごいだろう。唐の長安にもな、こんな大きな仏様はないらしい。おれたちは、仏教の先輩、唐を越えるのだ」
宇合は子どものようにはしゃいでいる。明江は内心あきれた。平城京では、藤原氏の氏寺も建設計画が進んでいる。明江はちょっと皮肉を言いたくなった。
「宇合兄さん。兄さんをはじめとして、藤原氏の群臣が国を思い、民の暮らしを一番にがんばっているから、仏様も天から応援してくれるのよ」
これを宇合は皮肉と取らなかった。しばらく腕を組んでから微笑みをうかべた。
「光明子。おまえをやっと皇后らしくなって来たなあ。えらい。そうだよねえ。おれたち藤原ががんばっているからこそ、多少疫病がはやっても、みんなそれなりに生きていけるんだ」
宇合は明江の肩をだいて、顔中で笑った。
明江は編み笠の中の行基と目を合わせ苦笑いした。
行基は明江をまっすぐに見た。明江は心の中で思った。
「それで、遠くからでも見えるように大きくしたのか。まあ、大仏も意味があったんだ」
宇合がどこかから現れて明江に口を出した。
「光明子。すごいだろう。唐の長安にもな、こんな大きな仏様はないらしい。おれたちは、仏教の先輩、唐を越えるのだ」
宇合は子どものようにはしゃいでいる。明江は内心あきれた。平城京では、藤原氏の氏寺も建設計画が進んでいる。明江はちょっと皮肉を言いたくなった。
「宇合兄さん。兄さんをはじめとして、藤原氏の群臣が国を思い、民の暮らしを一番にがんばっているから、仏様も天から応援してくれるのよ」
これを宇合は皮肉と取らなかった。しばらく腕を組んでから微笑みをうかべた。
「光明子。おまえをやっと皇后らしくなって来たなあ。えらい。そうだよねえ。おれたち藤原ががんばっているからこそ、多少疫病がはやっても、みんなそれなりに生きていけるんだ」
宇合は明江の肩をだいて、顔中で笑った。
明江は編み笠の中の行基と目を合わせ苦笑いした。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 08:15│Comments(0)