2012年08月21日
青い炎を灯せ121
天皇は大仏建立の詔を出した。今回は平城京遷都のような大がかりな労役徴発はしないと宣言した。
そのかわりに、行基が全国をまわり寄付を集め、労役に参加する希望者を募った。飛ぶ火野の北側は全国各地から材木が集まった。また大工道具を片手に集まってきた者たち広場を埋め尽くした。
「いやあ。それにしても行基の人気はすごいですなあ。これだけの人を集めるとは」
アゴヒゲもすっかり白くなった舎人の親王がしみじみつぶやいた。
「そうですねえ。一度会ってみたいものです」
天皇はしらばっくれて笑う。
「そう言えば、天子様がいらっしゃるときは、行基は地方に出かけているのね。いつも」
明江はニヤリとして天皇を見た。天皇は肩をすくめた。
「唐から招いた職人達がきました」
官人の一人が告げて、小柄な男達が五人現れた。丁寧な日本語であいさつする。天皇も気軽にあいさつを返した。
五人の男達は、広場に集まった者たちに指示を出して大きな土の山を作った。その上にまた土を盛って山を大きくする。夕方までかかって高さ二〇mほどを山を作った。
あくる朝、スコップのような道具を持った五人の唐人が山に登り土を削っていく。まるで彫刻のように土で仏を作っていく。一日目は首まで、二日目は胸のあたりまで、三日目で腰、四日目からは少しペースダウンして一週間で土の大仏を作った。出来たばかりの大仏に板を張り、また土で埋めていく。今度は下の方からで腰まで板を張ると上から銅を流した。順に上へと上がっていく。こうして上まで行くと土をどかしていく。その土をどかすと銅色に輝く大仏が現れた。
そのかわりに、行基が全国をまわり寄付を集め、労役に参加する希望者を募った。飛ぶ火野の北側は全国各地から材木が集まった。また大工道具を片手に集まってきた者たち広場を埋め尽くした。
「いやあ。それにしても行基の人気はすごいですなあ。これだけの人を集めるとは」
アゴヒゲもすっかり白くなった舎人の親王がしみじみつぶやいた。
「そうですねえ。一度会ってみたいものです」
天皇はしらばっくれて笑う。
「そう言えば、天子様がいらっしゃるときは、行基は地方に出かけているのね。いつも」
明江はニヤリとして天皇を見た。天皇は肩をすくめた。
「唐から招いた職人達がきました」
官人の一人が告げて、小柄な男達が五人現れた。丁寧な日本語であいさつする。天皇も気軽にあいさつを返した。
五人の男達は、広場に集まった者たちに指示を出して大きな土の山を作った。その上にまた土を盛って山を大きくする。夕方までかかって高さ二〇mほどを山を作った。
あくる朝、スコップのような道具を持った五人の唐人が山に登り土を削っていく。まるで彫刻のように土で仏を作っていく。一日目は首まで、二日目は胸のあたりまで、三日目で腰、四日目からは少しペースダウンして一週間で土の大仏を作った。出来たばかりの大仏に板を張り、また土で埋めていく。今度は下の方からで腰まで板を張ると上から銅を流した。順に上へと上がっていく。こうして上まで行くと土をどかしていく。その土をどかすと銅色に輝く大仏が現れた。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 22:14│Comments(0)