2012年10月03日
さらわれたって屁の河童9
「幸之助。今日で一週間だよな」
塾の帰りに、ゆうとが言った。
ぼくがうなずいたところで、ゆうとの携帯がなった。ぼくたちは目を閉じて電話をとった。
「ゴボゴボ ヤクソクドウリ ケイタイ カエス アシタ ノ ユウガタ エキ ノ トイレ ニ コイ」
電話は、そこで切れた。ぼくは迷った。
「ゆうと。カッパのやつ、ほんとに電話返してくれるかな」
「うーん。どうかな。でも、こっちには皿があるんだろ。おれたち、二人でトイレに行って、もしおまえがカッパに襲われそうになったら、ぼくが、皿の水をこぼしてやる」
ゆうとに言われて、ぼくはちょっと勇気が出てきた。
次の日、ぼくはカバンにカッパの皿を入れて塾に行った。夕方、ゆうとの携帯がなって、ぼくたちは震えながら駅のトイレに向かった。カッパの指示通り、目をとじて洗面の前に行った。皿はゆうとが持っている。
「モウ メ ヲ アケテイイ」
カッパの声で目をあけると、幼稚園児くらいの大きさの緑色のへんなやつがいた。ちょっと猫背で、目はつりあがって口はカエルみたいに大きかった。
ゆうとから受け取って、ぼくが皿をさしだすと、カッパは両手で拝むように頭にのせた。
「マイニチ ミズ ヲ カケテクレテ タスカッタ」
カッパは頭の上の皿を、右手で何度もなでた。
「それ、毎日大きくなっていたぞ」
ぼくが言うと、カッパは両手をあわせた。
「ニンゲンノ ツメト オナジ カラダガセイチョウスレバ サラモ ノビル」
「成長?」
ゆうとが声をひっくり返した。
「ソウ カッパ オトナ ニ ナルトキ ニンゲン ノ セカイ タビ ヲ スル ワタシ モ コドモカッパ カラ オトナカッパ ニ ナレタ」
カッパはぼくの携帯を返してくれた。ぼくは夢で見たことを思い出した。
塾の帰りに、ゆうとが言った。
ぼくがうなずいたところで、ゆうとの携帯がなった。ぼくたちは目を閉じて電話をとった。
「ゴボゴボ ヤクソクドウリ ケイタイ カエス アシタ ノ ユウガタ エキ ノ トイレ ニ コイ」
電話は、そこで切れた。ぼくは迷った。
「ゆうと。カッパのやつ、ほんとに電話返してくれるかな」
「うーん。どうかな。でも、こっちには皿があるんだろ。おれたち、二人でトイレに行って、もしおまえがカッパに襲われそうになったら、ぼくが、皿の水をこぼしてやる」
ゆうとに言われて、ぼくはちょっと勇気が出てきた。
次の日、ぼくはカバンにカッパの皿を入れて塾に行った。夕方、ゆうとの携帯がなって、ぼくたちは震えながら駅のトイレに向かった。カッパの指示通り、目をとじて洗面の前に行った。皿はゆうとが持っている。
「モウ メ ヲ アケテイイ」
カッパの声で目をあけると、幼稚園児くらいの大きさの緑色のへんなやつがいた。ちょっと猫背で、目はつりあがって口はカエルみたいに大きかった。
ゆうとから受け取って、ぼくが皿をさしだすと、カッパは両手で拝むように頭にのせた。
「マイニチ ミズ ヲ カケテクレテ タスカッタ」
カッパは頭の上の皿を、右手で何度もなでた。
「それ、毎日大きくなっていたぞ」
ぼくが言うと、カッパは両手をあわせた。
「ニンゲンノ ツメト オナジ カラダガセイチョウスレバ サラモ ノビル」
「成長?」
ゆうとが声をひっくり返した。
「ソウ カッパ オトナ ニ ナルトキ ニンゲン ノ セカイ タビ ヲ スル ワタシ モ コドモカッパ カラ オトナカッパ ニ ナレタ」
カッパはぼくの携帯を返してくれた。ぼくは夢で見たことを思い出した。
Posted by ひらひらヒーラーズ at 07:13│Comments(0)