2012年10月27日

み~んな化け物13

空が騒々しくなって来た。雷だと思っていると、やがて信二の声に変わっていった。
「勇一~。正夫~。おまえたち、おれを本気で怒らせたみたいだな~。おろか者どもめ。おれが宇宙のチリにしようとしていたのは、和夫一人だったのに。三人でそろって宇宙のチリか? あっはっはっは」
 空をスクリーンにして信二の顔が映画みたいに映った。
「信二。いったいどういうことなんだ。ぼく一人を宇宙のチリにしようとしていたって」
 ぼくは、空に向かって叫んだ。
「それじゃあ教えてやろう。おまえの妖怪法違反の容疑だ」
 信二がそこまで言うと、信二の顔の代わりに映画のようにあるシーンが始まった。そこは、ぼくたちが通う学校のトイレだった。女の子が二人泣きそうな顔で何か話している。カメラがズームインしていくように、二人がアップになっていく。
「ねえ、どうしよう。一番奥のトイレしか空いてないわ」
「しょうがないじゃない」
「でもね。このトイレって、『赤いマント着せちゃろか?』『青いマント着せちゃろか?』って声が聞こえてくるんでしょう」
「それで、『赤いマント』って答えると、ナイフで刺されて血まみれで死んじゃうのよね。『青いマント』って答えると体中の血を吸い取られて、真っ青になって死んじゃうっていうのよね。どうしよう。オシッコがまん出来ないし、休み時間はもうすぐ終わっちゃし・・・」
 そこまでで、また信二のコワ~イ顔に変わった。 




Posted by ひらひらヒーラーズ at 08:15│Comments(0)
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