2012年11月08日

み~んな化け物19

 図書館のロビーはにぎやかで、インターネットの使えるコンピュータは一台も開いていなかった。一人三〇分の決まりになっているから、後ろで待っていた。
 やっと一台開いたので、ぼくたちは急いで検索をはじめた。「妖怪ハンター」で検索したら古い映画のDVDの宣伝が出てきて、ページを送っていくとオカルト掲示板やブログにぶつかった。
「ふーん」
 正夫は腕組みしながら考えて、思い切ったようにリンク先を出した。退魔札とか式神とか色んなことばがならんでいて、プリントアウトするとお守りやお札になるものもあった。
「これって、ほんとに使えるのか」
 ぼくはばかばかしくなって軽く笑った。人間まで簡単にこんなことするんなら、いったいぼくたち妖怪ってなんだろう。それに一方では不思議や不気味をどこかに追いやっておいて・・・。
「まあ、ほとんどは何の力もないんだがなあ。時々、人間の強い思いが入り込んで恐ろしい化け物を生むことだってあるらしい」
 勇一は腕組みしたままで後ろからのぞき込んだ。
「ああよかった。あったあった。これだ」
 正夫はモニターの画面を指さした。
「妖怪を見破るまたのぞき」とタイトルが付いて、劇画風のイラストが書いてあった。両足を広げて股の間から後ろをのぞいている絵だった。イラストの下に何行かの説明があった。正夫は熱心に読んでいた。読み終わるとぼくたちを見て笑いながらうなずいた。
 その足で、信二の家に行ってみた。思ったとおり玄関のベルをならしても返事がなかった。




Posted by ひらひらヒーラーズ at 09:51│Comments(0)
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