2012年11月12日

み~んな化け物22

「すまん。ぼくは妖怪じゃないしもちろん妖怪ハンターでもない、おまえたち三人、特に和夫の弱点をつかみたかったんだ。で、インターネットで呪いの札とかあるのを見つけて、おまえたちをやっつけようとしたら、おまえたちが妖怪だって知って、どうしようって思って、それで、妖怪ハンターだってことにしたんだ」
 正夫はにこにこしてうなずいている。
「わかってるよ。インターネットでいくつかぼくも見つけた。インターネットのこわいとこだよな。もともとなんでもない絵や言葉が世界中の暗い気持ちにつつまれて、恐ろしい力を持つんだね。それを検索ページで簡単に探せちゃうんだ。恐いね」
「でも、信じてもらえないかも知れないけど、もう、懲りたよ。自分でもコントロールできなくなって恐かった」
 信二はすがるような目をした。
「じゃあさあ、アイスのスティックの書いてあったぼくを殺すってのは? あれ、お前が細工して入れたのか」
 ぼくが聞いた。
「あれは、アイスを買ってきて、スティックを抜いて言葉を書いて、またもどしてこっそり店の冷蔵庫にもどしたんだ。あれは、和夫じゃなくて、祐子に読ませたかったんだ」
 信二はぼくの方を見て、頭をさげた。
「もしかして、和夫と祐子がつきあってるって噂を聞いて本気にしたのか」
 勇一が口をはさんだ。信二がうなずいた。
「前に言ってたよな。一年生の遠足でおもらしして、学校へ行けなくなった時のこと。あの時、おまえらが家に来てくれたのもうれしかったけど、実は祐子も来てくれて、それからなんだか好きになってたんだ。それが、和夫が駅前のコンビニで祐子と会ってたって噂聞いて悔しくて・・・」
 信二はそこまで言って泣きくずれた。安物のサスペンスドラマみたいだった。




Posted by ひらひらヒーラーズ at 20:05│Comments(0)
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